
目元の皮膚は他の場所と比べて薄く、荒れ・くま・乾燥・小じわなど様々な症状が出やすい場所です。その為、現在市販されている目元クリームにはさまざまな種類が発売されており、目元のお肌の状態に合わせて使い分けることができます。
沢山の種類がある分、どれを選べばよいか悩む人も多いはず。今回は、目元の荒れ・くま・乾燥・小じわという状態ごとに分類し、それぞれの状態に適した目元クリームについてご紹介していきます。
目元の荒れに有効な成分
目元の荒れ対策に適した成分と言われるワセリンとセラミド。それでは、それぞれの特徴を簡単にご紹介することにします。
ワセリン
乾燥だけではなく、カサカサしてお肌が荒れている感じがする場合では、バリア機能がかなり失われている状態ですので、高い保湿力を持ち、刺激が少ない成分でケアを行う必要があります。ワセリンは、白色ワセリンやヴァセリンなどの製品名で販売されており、どれも低刺激性ですので、荒れた目元のケアに適しています。ワセリンは少量で伸びが良く、お肌への馴染みが良いというメリットを持っていますので、ひとつ用意しておくと便利です。
セラミド
私たちの角質層には細胞間脂質が存在しており、そのほとんどがセラミドという成分で構成されています。セラミドは高い保湿・保水力を誇る成分ですが、この成分が極端に不足すると、お肌のバリア機能が壊れ、肌荒れが起こります。つまり、セラミドを角質層へ補充することが、目元の肌荒れ改善に役立つということです。
ただし、目元の肌荒れには少々特殊なケースもあり、化粧品かぶれやアトピー性皮膚炎などがこれに当たります。
肌荒れと同時に炎症や痒みを伴った場合には、自己判断せずに皮膚科へ直行し、応急処置を受けましょう。
目元に効果がある成分
ここからは目元の荒れの他、状態別に目元に効果がある成分を見ていきましょう。
目元のくま
目元のくまは、色素沈着によって起こることもありますが、青グマや黒グマなどは、目元の血行不良が原因で起こるとされています。そして、血行不良を改善させるためには、レチノールという成分が有効です。レチノールには、皮下のヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなどの生成効果を期待することができるため、くまだけではなく、目元のたるみや小じわの改善にも役立ちます。
ただし、この成分はアレルギーを引き起こす可能性がある成分ですので、アレルギーが心配な方は、使用前にパッチテストを行っておくことをおススメします。また、色素沈着による茶グマの場合では、美白効果を期待することができる、ビタミンC誘導体配合の目元クリームがおススメです。
目元の乾燥
紫外線などの影響を受けて、パリパリに乾燥したしまった目元には、セラミドまたはプロテオグリカンがおススメできる成分となります。セラミドは角質層に直接働きかけて保湿・保水効果を発揮する成分ですし、プロテオグリカンはヒアルロン酸の1.3倍もの保水力を持っていますので、乾燥した目元ケアに適した成分です。
また、これらの成分は目元だけではなく、顔全体の保湿にも適していますので、化粧水や美容液も、これらの成分を配合した物を選んでおくとよいでしょう。
目元の小じわ
目元の小じわは、おもに乾燥によって現れますので、やはりセラミドやプロテオグリカンを高濃度で配合している目元クリームがおススメです。そしてもうひとつ、プラセンタという成分の存在があります。プラセンタには新陳代謝を高める作用を持っています。目元の小じわやたるみ改善に対する効果とシミの改善にも役立ちますので、小じわだけではなく、シミが現れてきたのであれば、セラミドやプロテオグリカンとともに、視野に入れておくとよい成分です。
ただし、プラセンタは豚または馬の胎盤抽出物を原材料としていますので、動物性成分に対するアレルギーをお持ちの方は、使用前に皮膚科に相談しておくことをおススメします。
まとめ
- 目元のそれぞれの状態に合わせた成分の美容液を使ってみましょう。
- 使用前にアレルギーが心配な方は、使用前にパッチテストを行う。
- 目元の荒れにはワセリンやセラミドがおススメ。
- 目元のくまにはレチノールやビタミンC誘導体がおススメ。
- 目元の乾燥にはセラミドやプロテオグリカンがおススメ。
- 目元の小じわにはプラセンタやプロテオグリカン、セラミドがおススメ。
- 色々な症状に対応出来るセラミドが総合的におススメ。