
シワは、紫外線による活性酸素の増加や、お肌の乾燥が大きな原因となって起こりますが、それだけではありません。
実は、たるみとシワは密接な関係にあり、年齢などによるたるみが生じた場合には、より一層シワができやすくなると考えられています。
たるみができる3つの原因
たるみができる原因は、おおまかに3種類に分類されています。それでは、たるみができる原因について考えてみることにしましょう。
真皮層の美容成分の減少
私たちの真皮層には、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などの成分が存在しており、これらの成分が連動することによって、お肌の弾力や保水力をキープすることができます。
ところが、これらの美容成分は年々減少する傾向にあり、それによって真皮層の弾力や保水力は奪われ、たるみを生じさせる原因となります。
皮下脂肪の増加
30代後半以降になると、若い頃と同じような食事を摂っていても、なぜか体重が増えてしまうことがあります。そして、この原因は新陳代謝の衰えにあります。
また、新陳代謝が衰えて皮下脂肪が増えると、身体だけではなく、顔にも皮下脂肪がつくことがあり、皮下脂肪の重みが重力に負けて垂れ下がってしまうと、目立ったたるみとして現れてきます。
筋力の低下
顔には表情筋が走っており、これが私たちの表情にさまざまな変化をもたらします。そしてもうひとつ、顔には深層筋という筋肉もあり、この筋肉は表情筋のサポート役を努め、血管からの栄養を表情筋に送り込む役割を担っています。そして、この筋肉の働きが鈍くなると、表情筋は十分な栄養を受け取ることができず、たるみが生じます。
たるみの改善方法
手っ取り早い方法としては、美容外科で行うリフトアップがあり、皮膚を切開して余分な脂肪を切除する方法や、メスを使用せずに糸を皮下に埋め込む方法などがあります。
ですが、これらの手術は高額であるというデメリットを持ち、また、成功率が100%ではないというリスクも抱えています。
それならば、このような手術に頼る前に、ご自身で行うことができる方法でたるみ改善のための努力を行ってみてはいかがでしょうか。
まず、今すぐにできる方法としては、体内のコラーゲンやエラスチンを減少させる原因となる紫外線を浴びてしまわない工夫、そして、栄養バランスの整った食事を心がけるということです。
また、表情筋を鍛えるエクササイズや、マッサージで縁の下の力持ちである深層筋の働きを活発にさせるという方法も、たるみの改善策として有効です。
顔のマッサージをするときの注意点
表情筋のエクササイズを行う場合では、特別な化粧品を使用する必要はありませんが、深層筋のマッサージを行う際には、少々注意が必要です。
まず、深層筋がどこにあるのか確認しておくことにしましょう。
深層筋は2種類に分類され、耳の中心部からこめかみにかけて存在している「側頭筋」と、頬や口周辺の筋肉を支えている「咬筋」とがあります。また、深層筋は表情筋を操作するインナーマッスルであるため、エクササイズで鍛えることができず、マッサージによる刺激で鍛える必要があります。
この深層筋部分をマッサージすることにより、血液からの栄養分を受け取って、不要な老廃物を体外へ排出される機能が強化されますので、当然、たるみの改善に役立ちます。
また、深層筋のマッサージを行う前には、必ず保湿力の高い化粧水をお肌に馴染ませておきます。ただし、これだけでは指による摩擦でお肌がダメージを受けることが考えられますので、マッサージ専用のクリームまたは保湿効果の高いクリームをつけてからマッサージを開始しましょう。
そして、マッサージ時に力を入れ過ぎると皮下の毛細血管が断裂してしまう恐れがありますので、くれぐれも力を入れ過ぎないよう、注意深くマッサージを行うことを心がけましょう。
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まとめ
- たるみのできる原因は主に3種類。
- 美容外科を利用する手もあるが、紫外線対策やマッサージ等、自分でできることから始めてみる。
- マッサージをする際、マッサージ専用のクリームを使用し力を入れすぎないよう注意深く行う。