
肌を清潔に保つために必ず使う石鹸ですが、敏感肌には合わないものもありますよね。
意外と見落としがちな石鹸の成分ですが、肌トラブルを起こさないためにも正しい選び方と使い方を心掛けることが重要です。
この記事の目次♪
敏感肌向けの石鹸の選び方
スキンケア化粧品よりも注意深く成分を確認しないで普段何気なく使っている石鹸ですが、実は石鹸が原因で赤みや痒みなどの肌トラブルを起こしてしまうことがあるというのをご存知でしょうか。
石鹸を使う際に知っておきたいことと、石鹸を使うメリット・デメリットをご説明します。
石鹸も界面活性剤のひとつです
敏感肌が知っておかなければいけない石鹸の成分の知識として、石鹸には敏感肌とは相性が悪い界面活性剤が含まれているということが挙げられます。
石鹸はそもそも植物・動物の油脂、脂肪酸カリウム、脂肪酸ナトリウムなどを原料として作られるものです。
敏感肌は界面活性剤NGとされているのに敏感肌にも石鹸が勧められているので、石鹸が界面活性剤だと知って意外だと感じる方もいらっしゃるでしょう。
成分に同じものが使われていても石鹸は肌に浸透させることを目的としないので、例え界面活性剤が使われているとしても石鹸の扱いはスキンケア化粧品などとは少しだけ異なっているのです。
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石鹸のメリットとデメリット
石鹸には他の化粧品と同じようにメリットとデメリットがあります。
具体的にそのメリットとデメリットを見ていき、石鹸選びや使い方の参考にしていきましょう。
石鹸のメリット
石鹸のメリットはアルカリ性という性質が有効に働いて肌についた雑菌を殺菌してくれる効果があることです。
また、界面活性剤には2つの違った性質を持ったものを混ぜることで、その根本的な性質を変えてくれる力があります。
たとえば、「水」と「油」は混ざりませんよね。でも界面活性剤の働きで「水」と「油」を混ぜる事が出来るんです。
本来混ざらない物同士を混ぜることによって汚れを落とす事が出来るのです。
このような有効な働きをする場合もある界面活性剤ですが、敏感肌には刺激が強すぎるとされていて、通常は避けられることもあります。
しかし、肌に残りにくいという特徴を持った石鹸の場合は化粧品と違い、界面活性剤をあまり気にせず使用することができます。
また、敏感肌にも使いやすい肌に優しいミネラルファンデーションでは、石鹸だけで落とせるタイプのものもあります。
しっかり落とせるタイプのクレンジングは敏感肌には刺激が強すぎることもよくあるので、流行のミネラルファンデーションを使って夜は肌に優しい石鹸でサッとメイクを落とせたら良いですよね。
他にも石鹸には肌には刺激の強い防腐剤を使わないで済む、成分を考えて自分で作ることもできるなどのたくさんのメリットがあります。
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石鹸のデメリット
逆に、石鹸のデメリットはアルカリ性という性質が敏感肌とは相性が悪いという点です。
アルカリ性である石鹸は確かに刺激となりやすい防腐剤を使わなくても良いなどの利点もあります。
しかし、敏感肌にとっては炎症を引き起こすなどの肌トラブルの元となることもあるので、良いことばかりとは言えません。
同じ石鹸でも物によって含まれる成分は変わってくるので、刺激の少ない敏感肌用のものを選ぶようにしましょう。
選び方のポイント
石鹸は比較的肌に悪影響をもたらす成分が残りにくいですが、それでもやっぱりそのような成分が入っていればそれが刺激となってしまうリスクはあります。
選び方のポイントとしては、界面活性剤や香料といった添加物が含まれたものはできるだけ避け、米ぬか油やオリーブオイルなどの植物油などの成分を中心として配合されているものを選びましょう。
脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウムも刺激が少ないのでおすすめの成分ですが、グリセリンなどの保湿成分が配合されているかも確認しなければ、肌の乾燥は防ぐことはできません。
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石鹸洗顔の正しい方法とは
石鹸洗顔は敏感肌の人におすすめな洗顔方法ですが、正しい方法で行わなければ肌荒れは悪化してしまいます。
洗顔にはぬるま湯を使うのが良いですが、具体的にはぬるま湯の温度は30~35℃くらいだと言われています。
洗顔前に手を洗って清潔な状態になったら、洗顔ネットを使って泡立てていきます。
そして、皮脂が多いTゾーンから泡を乗せて軽くマッサージをし、次にUゾーンを洗っていきます。
最後に皮膚の薄い目元や口元に泡を乗せ、全体を洗い流します。
洗い残しがないように十分にすすいでください。
すすぎ残しがないかを確認したら、タオルを軽く押し当てて水気を取り除きます。
洗顔のポイントは皮脂が多いところからしっかりめに洗い、皮膚が薄いところは最後に軽く泡を乗せるだけで触り過ぎないことです。
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まとめ
- 石鹸には敏感肌とは相性が悪い界面活性剤が含まれているが、石鹸は肌に浸透させることを目的としないので、例え界面活性剤が使われているとしても石鹸の扱いはスキンケア化粧品などとは少しだけ異なっている。
- 石鹸には肌には刺激の強い防腐剤を使わないで済む、成分を考えて自分で作ることもできるなどのたくさんのメリットがある。
- 同じ石鹸でも物によって含まれる成分は変わってくるので、刺激の少ない敏感肌用のものを選ぶようにする。
- 選び方のポイントとしては、界面活性剤や香料といった添加物が含まれたものはできるだけ避け、米ぬか油やオリーブオイルなどの植物油などの成分を中心として配合されているものを選ぶ。