
お肌をモチモチ・ぷるぷるにしたいときはヒアルロン酸やコラーゲンを補給してきたという女性は多いはず。
美容目的の人気サプリでもコラーゲンやヒアルロン酸を含むのは基本となっています。ただ現在は近年注目の成分「プロテオグリカン」がお肌の味方ヒアルロン酸の保水力を超えたということが注目されています。
今回は美肌を作るために必要な2つの重要成分、ヒアルロン酸とプロテオグリカンについてご紹介します。
この記事の目次♪
ヒアルロン酸とプロテオグリカンが比較される理由とは?
美容業界で、その高い保水力などから一気に注目成分として躍り出てきた「プロテオグリカン」。
今までは肌の保水成分と言えばヒアルロン酸という人が多かったところへ、驚くべき速さで追いついてきたきた大型新人ということで、プロテオグリカンは今やヒアルロン酸以上に注目度の高い美容成分になっています。
しかもいずれの成分も「肌の保湿」や「膝関節の軟骨」などに働くという「同業種」でもあるので、自ずとこの2つを比較する風潮が出てきた感じとも言えます。
お肌の味方!ヒアルロン酸とは?
これまでお肌の保水や膝関節の関節症軽減にひたすら注目を集めていたヒアルロン酸は、ムコ多糖類と呼ばれる物質の1つです。
ヒアルロン酸は水に溶かすと粘度の高い液体になることでも知られています。
お肌に対しては周知のとおり、高い保湿力でお肌の弾力やハリをアップさせる作用を持っています。
一方で医療分野ではヒアルロン酸は関節をスムーズに動かすための潤滑油をしている向きが強いですね。こうしたことから医療分野では関節炎や関節症の相乗軽減などを目的として利用されることも多くあります。
注目の成分!プロテオグリカンの登場!
ヒアルロン酸がムコ多糖類であるのに対し、プロテオグリカンはたんぱく質と糖鎖が結合した物質になります。
構成成分の違いから、プロテオグリカンは水に溶かしてもさらさらとしていています。体内ではヒアルロン酸と同様に皮膚や関節に存在しており、細胞同士をつなぐ「接着剤」のような役割を担っています。
ヒアルロン酸が主に保湿効果や軟骨のすり減りを軽減する効果があることに対し、プロテオグリカンは「高い保水力・EGF様のターンオーバー促進作用・抗炎症作用」も持っているので、美容と健康という分野で注目を集めるようになりました。
どちらも保水力が魅力!ヒアルロン酸とプロテオグリカンの違いとは?
保水力が魅力で、お肌に関してはこの力が多くの人の期待にあがってきたヒアルロン酸とプロテオグリカン。
成分の構成的に異なる部分はあるとはいえ、いずれも高い保水力を誇る成分であるので、美容や健康には大きな違いはないように思えます。しかし実際にはこの2つは上手に使い分けたい「違い」があるのです。
肌に対する浸透性が違う
今まで高い保水力と言えば、ヒアルロン酸の独壇場といった感じでしたが、実はヒアルロン酸は分子量が大きいので、化粧水などで配合されていても「表面→肌内部」への浸透は簡単ではないということがわかってきています。
また、ヒアルロン酸は「肌の表面」を覆っている間については、高い保水力を維持できますが、肌の深部へは届かないので、肌の内部の保湿効果は期待できないのです。つまり乾燥肌の人などについては「根本的に」肌を潤すことは難しかったということです。
この肌の内部への浸透性について、プロテオグリカン分子量がヒアルロン酸よりも小さくなるので、浸透力が強くなります。肌の内部へ浸透するということは、肌を基本的な部分から保湿するということなので、時間が経っても乾燥しにくくなるということが言えます。
このことを踏まえると、強い乾燥肌に悩んでいる人が選ぶなら、プロテオグリカンが配合されている美容品を選ぶ方が効果が得られやすいと言えるでしょう。
ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促す
これは違いというには少し違うかもしれませんが、プロテオグリカンの重要な特徴です。ヒアルロン酸はヒアルロン酸を外部から供給したからといって、体内のヒアルロン酸の生成を促すことはできません。
一方でプロテオグリカンは、それ自身にも高い保水力を認めつつ、ヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進する作用もあるので、肌の保湿力を総合的に上げることができるのです。
プロテオグリカンの配合されている化粧品などが市場に出回る前は、ヒアルロン酸やコラーゲンの配合された化粧品が保水力アップのための最高の選択肢になるのがほとんどでした。
けれども、プロテオグリカンの配合された化粧品が多く登場してきた今では、プロテオグリカン・コラーゲン・ヒアルロン酸のいずれについても量をアップできるプロテオグリカン配合の化粧品を選ぶ方が、美容効果は確実に高くなると言えるでしょう。
摂取の方法
これまで美容や健康に良いとされてきたヒアルロン酸ですが、実はサプリなどでの経口摂取は、美肌や健康にあまり強い作用は期待できないというのが常識でした。
しかしプロテオグリカンは経口摂取でも関節部分への好作用や、抗炎症作用は期待できるということなので、この点もヒアルロン酸とプロテオグリカンの大きな違いと言えるでしょう。
まとめ
- ヒアルロン酸は、美肌に加え関節の潤滑油のような役目
- プロテオグリカンは、高い保水力・EGF様のターンオーバー促進作用・抗炎症作用がある
- プロテオグリカンは、ヒアルロン酸よりも分子量が小さいため、肌内部への浸透力に圧倒的差がある
- プロテオグリカンには、ヒアルロン酸やコラーゲンを生成する力がある
- プロテオグリカンには、美容効果の保湿だけでなく、健康効果として間接への働きが期待出来る