
皮脂腺と汗腺がない唇は、天然の潤い成分である「皮脂膜」を作り出すことができませんから、外部の刺激から守ってあげるためにリップクリームなどで保護する必要があります。
敏感肌の人がリップクリームを選ぶなら、どんな点に注意すればいいのでしょうか?選ぶ際のポイントを紹介します。
この記事の目次♪
敏感肌におすすめのリップクリームとは
他の化粧品と同様に、敏感肌におすすめしたいのは無香料で無着色、低刺激のリップクリームです。
ワセリンはリップクリームのベースとして、あるいはそのままでもリップクリームとして使えますが、純度が高く高品質の「プロペト」、それよりもさらに純度の高い「サンホワイト」がおすすめです。不純物や添加物が含まれていませんから刺激が少ないでしょう。
さらにセラミドなどの保湿成分が配合されていれば、より効果的です。炎症を起こしがちなら、抗炎症成分であるグリチルリチン酸などが配合されているものも有効かもしれません。刺激がなく症状が改善されるなら使っても大丈夫ですが、かえって悪化する場合もあるので注意しましょう。
逆に避けたい成分もあります。メントールタイプは清涼感があり好んで使う人もいますが、角質層内の水分が蒸発しやすくなるので敏感肌向けではありません。また、UVカット成分も刺激になりやすく、色つきのリップも必要のない成分が配合されているので避けた方が無難でしょう。
唇に潤いを与えるリップクリームの選び方
唇を乾燥から守ってくれるだけでなく、潤いを与える役目もするのがリップクリームです。保湿が完璧なら、唇の荒れを予防できるし潤いも保持することができますから、保湿成分がしっかりと配合されたリップクリームを選びましょう。
【リップクリームに配合される保湿成分の一例】
- ワセリン
- ミツロウ
- シアバター
- ホホバ油
- オリーブ油
- スクワラン
- はちみつ
リップクリームを使う際のポイント
リップクリームはただ塗るだけではなく、正しく使えばより効果的です。ポイントはこの2つです。
- リップクリームは温めてから
気温が低いとリップクリームは固まっていますよね。このまま塗ってしまうとなめらかにのばすことができませんから、摩擦により唇に負担がかかってしまいます。塗る前にリップクリームを手の甲に取り、温まって柔らかくなってから唇につけましょう。のびがよくなり唇に負担がかかりません。綿棒などを使ってつけてもいいでしょう。 - 唇の縦ジワに沿って塗る
唇のシワは縦に入っていますよね。横に塗ってしまったらそのシワ部分にきちんとリップクリームが入りません。ですから、リップクリームは横方向ではなく縦方向に、ていねいに塗りましょう。
リップのスペシャルセルフケア
ガサガサの唇を緊急で潤したい、明日は大切な日なんだけど、という時はリップにスペシャルケアを!簡単で効果抜群のリップパックを紹介します。
用意するもの
- ワセリンやホホバオイル、リップなどの保湿アイテム
- 食品用のラップ
- 蒸しタオル
- 蒸しタオルを唇に優しく当て、温めて蒸します。
- 唇に保湿アイテムをたっぷりと厚く塗ります。
- 唇を食品用のラップで覆い3分間パックします。
- 3分経ったらラップを剝がして完了です。
リップパックを行う時は事前に口紅や汚れを落としておきます。お風呂上がりなら、肌も清潔で血行も良くなっているのでベストなタイミングといえるでしょう。リップパックは効果が高いのですが、あまり頻繁に行うのは逆にダメージを与えることになってしまいます。特別な日の前日に行う以外では、隔週に1回、多くても週1回の頻度にしておきましょう。
まとめ
- 敏感肌におすすめは、無香料で無着色の低刺激のリップクリーム
- 逆に避けたい成分はメントールタイプやUVカット成分のリップクリーム
- リップクリームはただ塗るだけではなく、正しく使えばより効果的