
身体の中でも顔は最も皮膚が薄く、表皮は0.1~0.3mm、角質層も0.1~0.3mmとなっており、とてもデリケートな部分であることがわかります。そして、このように皮膚が薄い部分では乾燥が起こりやすく、中でも目元は最も乾燥が起こりやすいと言われています。
今回は、目元のケアに使われるアイクリームの効果について、ご紹介します。
目元ケア
皮膚が薄い目元は、とくかく乾燥させないための保湿ケアを行わなくてはなりません。ですが、ただ保湿だけを行えばよいというものでもありません。というのは、アイメイクをオフする際に、ちょっとしたミスでお肌を傷つけてしまうことがあるからです。
アイメイクをしている方の場合では、クレンジングの際にアイメイクリムーバーを、使用することが多いのではないかと思います。そして、ここで注意して頂きたいことは、アイメイクをオフする際に、目の周囲をゴシゴシとこすってしまわないということです。
特にオイルタイプのアイメイクリムーバーは、お肌に与える摩擦が大きいため、無理にこすってしまったら、目元のバリア機能ごと取り去ってしまうことが考えられます。そして、バリア機能を失った目元の周囲のお肌は一気に乾燥し、小ジワを作り出す原因になります。アイメイクをオフする際には、お肌に刺激を与え過ぎないよう、十分に注意して下さいね。
アイクリームが必要な理由
メイクやクレンジング、洗顔などにより、目の周囲は常にストレスを与えられ続けています。そこへ持ってきて、紫外線による攻撃。これでは、いくら保湿を行っても間に合わない…そう感じている方は多いことでしょう。そこで頼りになるのが、アイクリームです。アイクリームは目元の乾燥に特化して作られているため、顔全体用のケア製品よりも高い保湿力を持っています。
また、アイクリームは目元専用に使用することを前提として作られていますので、刺激が強い成分はほとんど配合されていないという特徴を持っています。目元は特に乾燥しやすく、それに対応した成分が配合されているアイクリームでケアを行うことにより、高い確率で乾燥を防ぐことができます。特に目元の乾燥による小ジワが気になる方は、この小ジワが大ジワになってしまう前に、アイクリームでケアを行っておきましょう。
普段の化粧品も保湿力の高いものを選びましょう
目元をはじめ、顔の皮膚は身体の中でも薄いという特徴があります。つまり、乾燥しやすいということですので、目元に限らず、保湿力が高い化粧品でケアを行っておく必要があるということです。お肌が乾燥すると、角質層が剥がれにくくなり、そのためターンオーバー周期が遅れがちになります。すると、さらなる乾燥を呼び込み、角質層がどんどん分厚くなるというスパイラルに巻き込まれてしまいます。
これを防ぐためには何はともあれ、保湿です。また、あまりにも乾燥がひどいときには、1回だけピーリングを行ってみましょう。ピーリングは古くなった角質を剥がすためのケアですので、ターンオーバーの正常化に役立ちます。また、ピーリングを行ったあとのお肌はデリケートな状態となっていますので、いつも以上に丁寧な保湿を行う必要があります。いつものように化粧水、乳液、クリームでケアを行ったあとには、美容液もプラスしてみましょう。その上でアイクリームを使用すれば、ほぼ万全の保湿対策となります。
そして、保湿ケアを行う際には化粧品に配合されている成分にも注意を払う必要がありますので、ヒアルロン酸、セラミド、プロテオグリカンといった特に保湿力・保水力が高い成分を高濃度で配合した製品を選ぶとよいでしょう。
最近では、ヒアルロン酸原液やプロテオグリカン原液など、高性能な割には安価な価格で販売されている製品もありますので、そのような製品も上手に利用してみるといいと思います。
まとめ
- メイクやクレンジング、洗顔や紫外線などにより、皮膚の薄く乾燥しやすい目の周囲は常にストレスを与えられている。
- アイクリームは目元の乾燥に特化しているため、より高い保湿力を持ち、小じわ対策に効く。
- ピーリングを行ったあとは、いつものケアに美容液を足しアイケアすると効果的。