
乾燥シーズンにありがちな、乾燥肌特有の痒みのある湿疹は、どのように対処したら良いのでしょうか。
知らず知らずのうちに掻きむしっている人も少なくないはず!
早めの対処法で痒みをいち早く沈めましょう。
この記事の目次♪
湿疹ができてしまったら?冬の乾燥肌対策
冬はどうしても空気の乾燥が起こりやすい時期です。暖房の影響で肌の水分はみごとに蒸散しやすくなるでしょう!
また、冬場に油断しやすい紫外線も、対策を怠る事で乾燥の原因になってしまうのです。他にも冬場の乾燥を招く原因はいくつかあり、それに合わせた対策を心がけましょう。
湿疹が出てしまった時の対処法と日常生活上の注意点
湿疹が出てしまった時は、痒みばかりが気になって、なかなか本来のケアや対処ができないものです。以下にあげるのは、湿疹が発生してしまった時の対処法を日常生活上の注意点を交えながらまとめています。
- 熱い湯船につからない
(42度以上のお湯は潤いを逃してしまうため、38度程度のお湯に15分を目安に浸かる) - 冬場でも紫外線対策を怠らない
(SPF25程度の紫外線カット効果のあるUVを使う) - 静電気の生じやすい衣類は避ける
- ジーンズなどの締め付けある衣類も避ける
- 湯上りや洗顔後は保湿をしっかりと!
(化粧水やボディローションなどをつけて水分の蒸発を防ぐ)
かゆみの原因である炎症を抑えるのが先決
冬の乾燥肌は暖房などによる乾いた空気が大きな原因となるでしょう。加湿器などで室内の湿度を60%以上に保つなどして、極力、室内の空気乾燥を抑えてあげましょう。それでも乾燥による湿疹に伴う痒みが生じてしまうのであれば、痒みよりも、その湿疹を引き起こす肌の炎症を抑えてあげます。
ついつい使いたくなる痒み止めは、湿疹の根本的な解決には繋がらず、症状改善を先延ばしにしてしまうでしょう。湿疹による初期症状が出たらなるべく早い段階での抗炎症対処法が望ましいのです。以下にあげる対処法は皮膚科医などですすめる処方薬です。
特に最初にあげるステロイド治療薬に関しては、副作用を必要以上に懸念する人も少なくありません。その効能やメリット・デメリットを知る事で乾燥によるかゆみが軽減されるでしょう。
乾燥肌の治療にはステロイド剤
乾燥肌をはじめ、アトピー性皮膚炎に用いられる事の多いステロイド剤ですが、ステロイド剤の強さに比例して副作用があるという事を忘れてはいけません。その副作用の内容も幅広く、軽い症状ならばニキビや赤みなどですが、酷いものになると糖尿病や骨粗鬆症などの疾患にもかかりやすくなります。ですが非常に効果の高い治療薬ですので、使用方法や用量を考えれば非常に早い段階で乾燥による痒みを防ぐ事ができるでしょう。
副作用リスクを伴わないとされている使用回数は、酷い痒みがピークである時で1日2回、入浴後などに少量を薄くポンポンと塗ります。症状が落ちついてきたら、回数を減らしたり、ステロイド剤の種類を低いものにするなど徐々に減らす方向にしましょう。注意しなければならないのが、擦り込むようなつけ方は成分を必要以上に浸透させて、副作用を発生しやすくなるので避けましょう。
また、ステロイド剤を一気にやめてしまうと、リバウンドで余計に痒みなどの症状を酷くする事があるため、徐々に止める方向にしたいものです。
全身に使うクリームはワセリンがおすすめ
全身の乾燥からの痒みには、少量で伸びがよく、副作用の心配のないワセリンがおすすめです。強い摩擦をかけたりしなければ、ワセリンの効果は長時間持続します。ですが、副作用の心配がない事から、依存性も強くなりがちなのがワセリンの特徴です。一年中ワセリンをつけていないと安心できなくなる人もいるでしょう。
ワセリンを長期使用すると、肌代謝が鈍くなるなどして自分で代謝する力が弱くなり、潤いを作る力もなくなります。さらに、衣類にベタつきが移りやすくなるなど、デメリットもあるため乾燥や痒みが気になる時にだけ使用するなどしましょう。
まとめ
- 冬場の乾燥を招く原因はいくつかあり、それに合わせた対策を心がける。
- 冬の乾燥肌は暖房などによる乾いた空気が大きな原因となるため、加湿器などで室内の湿度を60%以上に保つなどして、極力、室内の空気乾燥を抑える。
- 全身の乾燥からの痒みには、少量で伸びがよく、副作用の心配のないワセリンがおすすめ。