
乾燥肌で悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
対策してるはずなのに効果をなかなか感じられない…。
夏場で汗をかいているのにお肌が乾燥しちゃう…。
もしかしたらそれは乾燥肌のことを詳しく知ることで変えられるかもしれません。
この記事の目次♪
乾燥肌ってどんな状態の肌のことなの?
乾燥肌と言うと、一般的には「カサカサした状態の肌」くらいの認識になると思いますが、実際には乾燥肌とはどのような状態の肌を指すのでしょうか?
乾燥という言葉のとおり、お肌の水分が少ない状態の事ですが、それはお肌が「ある状態」になった結果として水分が少なくなっているのです。
乾燥肌を詳しく説明すると「肌にあるべき量の皮脂の分泌量が少ない」、そして肌細胞を健康に保つ「角質細胞」の間にあるべき脂質が少ないことがベースにあります。
そしてこうした皮脂が少なくなることで、水分の蒸発を止めることができにくくなり、肌の水分含有量が低下している状態、これが乾燥肌なのです。
簡単に言うと、肌の水分をパッキングするためのクリームの役割をする皮脂が少なすぎて、肌の水分が逃げまくってしまっている状態ということです。
こうしたことから、乾燥肌の皮膚と言うのは見た目にもわかるくらい、表面の潤い感が乏しくなります。そして潤いが不足しているために、柔軟性も低下して、ゴワゴワ・ガサガサした感じになるんですね。
乾燥肌って一種の病気?!「皮脂欠乏症」とは?
乾燥肌は皮脂の分泌が少ないために、肌の水分が保たれていない状態だとお伝えしましたが、乾燥肌が進行すると、皮脂欠乏症=乾皮症と呼ばれる状態になることもあるのです。
皮脂欠乏症(乾皮症)は中高年になるにしたがって増えてくる病気で、加齢による皮脂の分泌低下で、手足や膝から下などが皮膚のかさつきがひどくなり、場合によっては皮膚が剥落したり、ひび割れを起こしたりする病気です。
皮脂欠乏症では強いかゆみを伴うことが多いので、ついつい皮膚を掻いてしまい、赤身やひび割れなどの急性湿疹を生じることもあります。
こうした急性の湿疹は「皮脂欠乏症湿疹」と呼ばれており、現状以上に症状が悪くならないために皮膚科への受診が必要となります。
乾燥肌になってしまう3つの要因って?
できるだけなりたくない乾燥肌ですが、加齢が進むとホルモンバランスの大きな変化などで、どうしても若い頃よりは乾燥肌寄りになってしまいます。
では乾燥肌になる3つの大きな要因とは何があるのでしょうか?
皮脂量の低下
皮脂の「膜」ともいえる皮脂の分泌量が低下すると肌で受けた刺激と言うのは直接的に角質層に伝わるようになってしまいます。
皮脂の分泌には男性ホルモンが関わっているのですが、小児や女性、さらに老人というのは男性ホルモンが多くはありませんので、皮脂がしっかり分泌されず不足することにより、乾燥肌が慢性的な症状になってしまうことも少なくありません。
天然保湿因子(=NMF)量の低下
人間の肌は角質細胞にNFLという天然の保湿因子をもっています。
このNFLはアミノ酸類、乳酸、尿素、クエン酸塩などからなっていて、水を抱え込む性質があるのです。
NFLは日焼けや加齢、睡眠不足にストレスなどで量が低下します。
角質細胞間脂質が減ってしまうこと
肌を形成している角質細胞は言うなればレンガのようなもの。
レンガとレンガは積み重ねる際にセメントなどで間を埋めますが、この役割を肌で行っているのが「角質細胞間脂質」なのです。
積み重ねるレンガの間がスカスカだと、内部から水など色々なものが盗まれるかもしれませんよね。これが肌だと内側からなくなってしまうのは水分だったりするんです。
まとめ
- 乾燥肌の原因は皮脂の分泌量の低下
- 乾燥肌が進行すると皮脂欠乏症に発展することもある
- 加齢が進むにつれて乾燥肌寄りになってしまう