
自分の肌は乾燥肌になりやすい…、そう自覚している方は多いのではないかと思います。
しかし、どういう原因から乾燥肌になっているのかわからないまま対策をしていませんか?
対策をするにはまず原因を知ることから始めてみると新しい対策が見つかるかもしれませんよ。
この記事の目次♪
どうして乾燥肌になるの?
健康な肌と言うのはふっくらモチモチしているはず。しかし紫外線の影響を受けたり、乾燥の季節になったり、ちょっと寝不足になったりするなど、本当にチョットした事だけですぐにカサッと乾燥しちゃうんです。。
どうして肌はちょっとした刺激や外的な影響を受けるだけでカサカサしてしまうのでしょうか?
肌の水分を保持する3大要素とは?
肌にはそもそも3つの大きな「保湿要素」があります。それぞれの役割と、保湿にどのくらい役立っているかは次の通りです。
保湿要素① 皮脂膜
毛穴から分泌された皮脂と、汗腺から分泌される汗が混ざってできる、自分で作る天然の保湿クリーム。
角質の剥落を防いだり、肌の水分が蒸発するのを防ぎます。ただ肌の保湿を維持することへの貢献度はかなり低く、2%程度です。
保湿要素② NMF(天然保湿因子)
アミノ酸やPCA(ピロリドンカルボン酸)、ミネラル、尿素といった化学物質からできています。
この成分は、角質層よりまだ下にある「顆粒層」の細胞内たんぱく質が、角質層に押し上げられる過程で生成されます。
水分を吸着して角質層に保持する役割を担っているので、お肌の保湿に対する貢献度はやや高めの約18%くらいです。
NMF(細胞間脂質)がバランスを崩すと、角質層下の顆粒層も健やかに育つことができず、肌はターンオーバーそのもののバランスを崩すことにも繋がります。
保湿要素③ 細胞間脂質(セラミドなど)
肌への保湿貢献度が80%にもなる細胞間脂質は、セラミドや遊離脂肪酸、コレステロールなどからできています。
細胞間脂質に存在するセラミドは、肌の正常なターンオーバーのおかげで存在するのですが、肌が正常にターンオーバーをしなければ存在することができなくなってしまうのです。
ですから、肌のターンオーバーが何らかの理由でリズムを崩すと、肌はしっかりと保湿できなくなることになります。
ここにトラブルが起きるとお肌の水分保持においてほとんどを占めていることもあって、肌は一気に乾燥へと傾くようになります。
何が原因で乾燥肌になるの?
上記の様な保湿の仕組みがあるにも関わらず、どうして肌は乾燥するということになるのでしょうか?一体何が保湿の仕組みを崩してしまうのでしょうか?
乾燥の原因① スキンケアが間違っている!
肌が乾燥する原因で意外と多いのが「間違ったスキンケア」です。
良かれと思ってやっていたクリームのベタベタ塗りが、実は肌の乾燥をより招いていたり、一方で欲しい保湿成分が不足して乾燥が補えていなかったり……。
長く乾燥肌が治らないという人は、1度しっかりとプロに自分に合ったスキンケアのアドバイスをもらうことが大事ですよ。
また、スキンケアアイテムを変更するときは、1品づつ変える事もポイントです。化粧品成分の中にはあなたのお肌に合わない成分が含まれているかもしれません。複数のアイテムを一度に変えてしまうと、万が一、お肌に異常が出た時にどちらの製品が合わなかったのか判断できないからです。
乾燥の原因② 食事・食生活
脂質の多い物を食べるとニキビができやすいというのは誰しも1度は経験することではないでしょうか?
その脂質も良質のものであれば、そこまで肌にダメージがないのですが、ファストフードで使われるような脂質は古い油だったり、色々と肌に良くない成分を含んでいたりします。もちろん、食べ過ぎが一番の原因である事は言うまでもありません。
また、意外と見落としがちなのが「ドレッシング」です。ダイエットや健康に気を使って野菜をたくさん食べる事は良いのですが、ドレッシングは結構油を使っている物が多いです。ドレッシングもノンオイルに変えると良いですよ。
肌を作るのは「自分が普段食べている食事」そのものなのです。食生活を正すことは、乾燥肌だけでなく、肌全体のトラブルと抑えることに繋がっているのです。
乾燥の原因③ 生活習慣
睡眠不足やエアコンによる刺激、ストレスによる活性酸素の増加など、私たちの生活の中には角質層の保湿機能を低下させてしまうことが多くあります。
私たちにとってはちょっとしたことでも、肌にとっては大きなストレスになることもあります(例えば寝不足などはその最たる例)。
生活習慣を整えるというのは、ただ健康的な生活になるというだけでなく、肌を内側から美しくするのに何より大切な要素なんです。
まとめ
- 肌の保湿に一役買っているのは細胞間脂質(セラミドなど)
- 適当なスキンケアはよりひどい乾燥肌を招く恐れがある
- 生活習慣(睡眠や食事など)を整えるのが何よりも重要
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