
化粧品も次々と新しい商品が発売されますが、あまりに種類が多すぎてどれを選んだらいいのか分からなかったり、「コレ!」と思って使い始めたけれど自分に合っているのかが分からない、という人も多いようです。
敏感肌ならより基礎化粧品選びには慎重になるべきですが、選ぶためにはどの点に注意したらいいのかを知らなければ、本当に自分に合ったものを選ぶことができません。
自分にぴったりの化粧品を見つけることができるように、選び方のポイントを紹介します。
敏感肌の方が注意したい成分
まずは成分のチェックを必ずすることです。
化粧品は箱に全成分表示が必ずされていますので、購入前にチェックをしましょう。
ネット通販の場合でもほぼ記載がされています。万が一、全成分表示がされていない場合は他のサイトで探すか、その商品を買わないくらいの気持ちでも良いと思います。敏感肌の方にとって成分チェックはそれくらい大事です。
- エタノール
敏感肌ならこれは絶対避けるべき、といわれる成分が「エタノール」です。殺菌作用や収れん作用があり、さっぱり感のあるニキビ用の化粧品などによく使われています。
エタノールの揮発性は高く、水よりもはるかに速く気化します。気化する際に周囲の水分子も巻き込むので、結果として肌も乾燥することになります。
また、アルコールに対してアレルギー反応が出てしまう場合もあります。度数の高いお酒を皮膚にたらし、赤くなり腫れあがったらアルコールに対しアレルギーがあるということが分かります。もしアルコールにアレルギーがあるのなら、エタノールが配合された化粧品を使ってはいけません。
- 鉱物油、ミネラルオイル
敏感肌なら「鉱物油フリー」の化粧品がおすすめだと聞いたことはないでしょうか。鉱物油は石油を精製する過程でできる油です。石油が原料の製品は肌トラブルが起こりやすく、敏感肌なら避けた方が無難です。
一方、ミネラルオイルも実は鉱物油のことで、「ミネラル」という言葉でなんとなく体に良さそうだと安心してしまいがちですが、注意したい成分です。
鉱物油が含まれていないものを選ぶには、次の表記があるものを避けましょう。
ミネラルオイル・パラフィン・流動パラフィン・ワセリン・マイクロクリスタルンワックス(以上のものは石油由来)
セレシン(鉱脈の中に含まれる鉱物油由来)
モンタンロウ(石炭由来)
- 油脂
鉱物油以外にも、化粧品にはいろいろな油脂が使われています。水分をキープするために必要な油脂ですが、場合によってはニキビや吹き出物の原因になってしまうこともあります。
植物油、動物油、ロウ類などがありますが、敏感肌の場合は上質な植物油が配合されたものを選びましょう。オリーブオイルやホホバオイルなどです。
- 香料
化粧品の機能とは関係がない、むしろ必要ではない成分なのが香料です。香料の成分によっては肌トラブルを起こしてしまうものもあり、敏感肌ならできるだけ無香料の化粧品を選んだ方がいいでしょう。
“自然・天然”という化粧品の実態
自然・天然=安全なのかというと、必ずしもそうだとは言い切れません。原材料に天然の素材が使われていたとしても、加工の段階や保存する目的で防腐剤や化学成分を使っている可能性があります。
もちろん、そういった成分を使用しないで製造しているメーカーもあるでしょう。しかし、実際には何が含まれているのか分からなかったり、成分の抽出や保管の段階で使用する化学的な成分は成分表示に含まれないこともあります。
化学的に合成したものを使わずに作った化粧品は、製品として流通させることはほぼ不可能だといわれています。
つまり、「自然・天然」の化粧品はそういうイメージというだけで、選ぶ時には慎重になるべきだということです。
プロテオグリカン配合化粧品は万能!
最近よく耳にすることが多い「プロテオグリカン」、新しい美容成分ですが敏感肌の方にも人気となっているようです。
以前は抽出が難しく大変希少な成分でしたが、鮭の鼻軟骨から効率的に抽出することが可能になり、一般的な化粧品にも使われるようになりました。
プロテオグリカンの特徴は、なんといってもその保水力です。保水力の高い成分として知られている「ヒアルロン酸」や「コンドロイチン」よりも、優れていることが証明されています。
また、ベタつかず使用感がさっぱりしているのも特徴で、肌になじみやすくアレルギー反応もおこしにくいといわれています。
他にも抗炎症作用があり、肌トラブルの改善にも効果的でターンオーバーを促す作用もあることから、敏感肌の方にぴったりの万能成分だといえるでしょう。
まとめ
- 敏感肌の方が気をつけるべき代表的な成分は4種類
- “自然・天然”と表記されていても全てが安全とは言い切れないので選ぶときには慎重に
- プロテオグリカン配合化粧品は敏感肌でも安心して使える万能化粧品